コロナ以前と比べ、テレワークやオンライン会議に慣れた方も多いと思います。
改めて、「テレワーク」という言葉の意味は「遠隔地から仕事を行う」ことです。
この言葉は当初一部のネットの書き込みの中などに、「電話回線を使ってワークするからテレワーク」と書き込まれている人が散見されていたので、勘違いされた方もいたかもしれません。
そもそも「tele(テレ)」とは遠隔のという英語の接頭辞で、「telephone(テレフォン)」が電話,「television(テレビジョン)」がテレビとなりましたので、teleworkは電話と関係なく遠隔で働く勤務形態という意味となり、聞いてみればなんてことないことになります。
営業現場でのテレワークはいかがでしょうか?
営業現場でのテレワーク化により、オンラインによる商談というものがあるかと思いますが、取り組みとしては行っているものの、 「やりづらい」「わからない」「手ごたえがない」「結果が出ない」 という声を聞くことがまだまだあります。お話を聞く中で、確かにその通りだと思います。
ただ、「やりづらい」「わからない」は、数をこなせば慣れてきます。 しかし、「手ごたえがない」「結果が出ない」は、対処しなければなりません。
あくまでテレワークは遠隔での仕事というだけなので、通常の仕事と大差あっては当然ながら意味がないからです。
私がクライアントの方々へオンライン商談のご相談を受ける中で まず、お話ししていることは「遠隔で行う仕事であるだけで、本質は特に変わりません」ということです。
ですが「本質は変わらない」=「これまで通りでいい」ではありません。
どこを変えるのかというと多岐にわたりますが、まず変えるのは周辺領域になります。
今回お伝えするのはそのさわりの部分になりますが、「見え方」です。
皆さんも訪問の際には身だしなみを気にされると思います。そして商談中は態度を気にされると思います。
当然ながらオンラインでの見え方はカメラの中に映るご自身になります。
丁寧にお辞儀をされても、熱心に手を使って提案をしても、カメラが下から煽るような角度であると「上から目線」という印象を持たれることがあります。
また、画面に近すぎて顔のアップになっていると手元が見えず、画面の下で何か動いている「グラグラ揺れる安定感の無い態度」という印象を持たれてしまうかもしれません。
こんな些細なことですが、訪問時では起こらない「上から目線」や「安定感の無い態度」という印象を対面せずに行ってしまうので、当然ながら「手ごたえがない」あるいは「結果が出ない」というものにつながっていきます。
是非一度「商談」ではなく、「オンラインでの見え方」という視点から、オンラインソフトを立ち上げ、設定画面から相手から見えるご自身を確認いただければと思います。
必ず何らかの気づきがあるかと思います。
背景を変えたり、音声のチェックをしたり、対面での営業活動の時のように、当たり前ことから確認してみてください。
執筆者:初瀬川直樹